職場の人間関係が劇的によくなる!「ほめ」コミュニケーション【ほめ育グループ代表 原 邦雄氏】
導入企業420社、世界18ヶ国に広がる日本発の教育メソッド「ほめ育」を開発し、
世界的スピーチ大会TEDxにアジア人初で海外登壇した原先生が、「ほめ」で人間関係を良くする方法をお教えします。
人間関係の悩みの原因は「自分」の中にあった!
人間は、そもそも自分の中の知識と記憶をもとに物事の良し悪しを判断し、
他者を「このような人物だ」と固定化し、相手との人間関係を構築する動物です。
●上司とそりが合わず、会社に行くのが憂鬱だ
●あの出来事があってから、同僚と話をするのがストレスだ
●何かと小言や注意をしてくる先輩が苦手だ
など、職場の人間関係はここに挙げたもの以外にも多岐に渡ります。
そして、日本人にとっては「人間関係の悩み」こそが悩み事のナンバーワンであり、
ビジネス環境でもプライベート環境でもストレスを感じてしまったり、
モチベーションの上がらない日々を送る原因になってしまっています。
SNSによるスマート社会化と、コロナ禍によるディスタンス社会化は、私たち日本人に新しい変化をもたらしてしまったと思っています。
それが「低温社会」です。
文字やスタンプによる感情表現やパソコンの画面越しでしか相手とコミュニケーションを取れない(もしくは、その割合が極端に上がってしまった)低温社会は便利で、
クールで、スマートであるかもしれませんが本音が見えません。
人によっては「そのほうがラク」と考えるかもしれませんが、そのような距離のある付き合いや当たり障りのない付き合い方、つかず離れずの関係性では、
本当の人間関係は作れないと私は考えています。
職場での人間関係に何かしらの「こじれ」や「齟齬」のようなものを感じている場合、 まずは自分自身に目を向ける必要があります。
人間関係がこじれている状態を改善するには、他者を変えようとするより「自分の内面に目を向けて、まず自分が変わる」ことが必要です。
なぜなら、人間は知識と記憶で物事を判断する生き物であり、今目の前にあるこじれた人間関係の原因は、本当は相手ではなく、
自分の過去の記憶々が作り出している可能性が高いからです。
ビジネスパーソンにとって人間関係改善は義務
『人間関係が悪いなら、そんな相手とは付き合わなければいい』
ただ、あくまでもそれはプライベート環境での話だと私は考えます。
ですが、ビジネス環境に限って言えば、それはできません。
どれだけ嫌いな上司がいても、上司を左遷させることは一社会人にはできませんし、
嫌だと思っても次の日に会社へ行けば顔を合わせるものです。
会話をしたくない同僚がいたとしても、コミュニケーションを取らないことでむしろ業務に支障が出ますので、
何かしらの会話はしなければいけません。
それが嫌だったら離職するか転職して新しい職場を探すことになりますが、転職先で自分に都合のいい人ばかりがいる可能性は低く、
同じように人間関係のこじれ が発生してしまうことも考えられます。
ビジネス環境においては、人間関係は必ず存在するのとともに、
その良し悪しはそこで働く人間にとっては逃れられないものの1つです。
そうである以上、会社には必ずお客様が存在し、そのお客様の悩みを解決したり、
希望を叶えたりして喜んでいただき、その対価としてお金をいただき、いただいたお金が回り回ってあなたの給料に反映されているわけですから、
会社の目的を達成し、お客様に喜んでいただくためにあなたが人間関係を改善していくことは、業務の1つなのです。
上司や同僚が嫌だから、苦手だから仕事のモチベーションが上がらない、会社に行く気にならない、
というのは社会人からすれば半人前の考え方です。
ほめコミュニケーションは誰でもできる人間関係改善法
ほめ育とは、私が実際に仕事の現場で実践し、通用した教育と心理学・脳科学を ミックスさせた
「自分や相手をほめて育てる教育メソッド」のことです。
現在はコンサルタントとして、また一般財団法人の代表として、企業の職場環境 を改善するための研修の他、
小中学生への講演、学習塾の教員への研修、幼稚園・ 保育園・こども園などの教員、および保護者への講演を
毎年250回、約10年間続けています。
「ほめコミュニケーション」は、そんな逃れることのできない ビジネス環境での人間関係改善のための方法論を、
ほめ育をベースに構築したメソッドです。
言葉は少なくても本当に心から出てくる相手への称賛や、やるべきことをやって成果を出している自分への労いや癒しなど、
表層的ではない人間同士のつき合いにフォーカスし、かつビジネスにおいて自分回りの理想の距離感で
人づき合いができるようになるためのメソッドです。
ほめコミュニケーションによって最高の人間関係を構築できれば、あなたの幸福度は倍増します。
職場での孤独感やイライラする毎日、誰かに嫉妬したり、逆にクヨクヨしてヘコんだり、
あるいはコミュニケーション不足からすれ違いが起きたりする世界からは 無縁になることができます。