2016年6月29日

矢部輝夫氏ご講演会「働く誇り」

[働く誇り 夢への7つのキーワード」というテーマで映像を交えての講演です。

着任当時 東京管区内列車14,000本/1日 、職員12,000人/1日の
運行管理しているJR東日本。超ビッグ組織であるため上意下達の
指示命令系統が徹底できないと大事故につながる厳しい現場。
その一部エリアの列車内の清掃サービスを請け負う
JR東日本テクノハート(TESSEI)の再生実話です。

平均年齢50歳。「誰からも意識もされず、見てもらえず、評価もされない」
職員にとってモチベーションが上がらない3Kの代表格の職場。
かたや品質とその運航管理技術で世界一を誇る日本の新幹線。
最初に手を打ったのが意識改革でした。
世界一の列車の車内清掃を担当するTESSEIの社員は「世界一の技能集団」との
意識を徹底して教育することでモノと職場(シゴト)のギャップ(教育)を埋め、
仕事に取り組む考え方・姿勢を長年かけて“共育”をしてきました。
日本の美徳・礼のこだわりを貫き見事に変革したその現場を“7minutes miracle”
とアメリカのTV局が報道。
また、経済産業省「おもてなし経営企業選」に選出されました。
清掃業をサービス業へと変革させ、3Kの職場であっても
イキイキしている企業として世界中から現場への視察が
殺到することになりました。
その後ハーバードビジネススクールでは“CSのモデル企業”として
事例研究がされています。コメットスーパーバイザー(CSV)をイメージさせ、
仕事への改善力に磨きをかけ、「見える化」から「見られる化」へと進化させた
現場には改善がいまでも絶えないといいます。
どうすれば提案力、実行力を高める事ができるか?(ハインリッヒの法則1:29:300) 
二流、三流の戦略(考えは決して一流でなくてもいい)でもいい、
一流の実行力を持とう!を合言葉に継続をさせてきています。

100-1=0 の論理を現場で体現・活かしており、
コメットスーパーバイザー(清掃員)が日々取り組んでいます。

エンジェルリポーター(目にした良いこと、良い人をリポートする) 制度の導入で
既に23,000件の成功体験が積み込まれています。
褒めあい、認めあい、支え会う関係づくりが大切なんですね。

「共育、今日育」を最も大切にしている現場 (成功体験の共有) 。
それこそが世界から注目される所以であると感じました。
1人が100歩進むより、100人が1歩進むことが現場力を
高めることになるんですね!
それぞれの職場、自分の周りからできる事を始めてみましょう!!


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