第3章 参加者の満足度の高い講師の選び方

1.テーマや目的に合った講師を選ぶ

講演会のテーマや目的に沿った講師を選ぶことが大切です。

例えば、人材育成の講演会であれば、経営者やコーチングの専門家、人材育成コンサルタント、教育関係者が適任です。

講演会の趣旨や目的に合わせた講師を選ぶことで、参加者にとってより有益な講演会になるでしょう。

講師を選定する際には、まず講演会のテーマや目的を明確に定義して、はっきり言葉に表しましょう。

具体的に何を伝えたいのか、どのような情報や知識を提供したいのかを把握することが重要です。

そして、講演会の目標や求めるスキルを明確にします。

参加者が得るべき知識やスキル、インスピレーションなどを考慮し、講師に求める特定の能力や専門知識を洗い出します。

その後、講師の専門知識や経験を評価します。

講師の経歴、実績、専門分野の知識などを調査し、それが講演会のテーマや目的にマッチしているかどうかを確認します。

講師と参加者の相性やコミュニケーション能力も重要です。

講師が参加者とのコミュニケーションを円滑に行い、聴衆を引き付ける能力を持っているかを考慮しましょう。

最終候補の講師とはデモンストレーションや面談を行うことで、直接対話し、相互の期待や要求を共有しましょう。

講師のプレゼンテーションスキルやコミュニケーション能力を確認し、最終決定します。

 

2.講師の経験や実績を確認する

講師の経験や実績を確認することで、信頼性や説得力がある講師を選ぶことができます。

講師セレクトサイトのオンラインプロフィールや公式ウェブサイトで確認しましょう。

講演実績や過去の講演のテーマ、登壇したイベントや組織などが記載されています。

プロフィールや経歴の詳細を読み、講師がどのような経験を持っているかを把握しましょう。

次に、講師の過去の講演録画や動画を視聴することで、その講師のスタイルや話し方、プレゼンテーションの能力を確認することができます。

YouTubeなどのビデオ共有サイトや講師のウェブサイトなどで公開されている場合があります。

また、講師が執筆した書籍や記事を調査しましょう。

書籍の発行や記事の掲載は、講師の専門知識や経験の一つの指標となります。

書籍や記事の内容を読み、講師がどのような視点や知識を持っているのかを確認しましょう。

さらに過去に参加した講演会やイベントの参加者や主催者からのフィードバックを調査しましょう。

SNSやイベントのレビューサイト、講演会の公式ウェブサイトなどで、講師に関する評判や評価を確認することができます。

その他、可能であれば同じ業界や関連組織の人々からの口コミや推薦の情報を収集しましょう。

信頼できる人々の意見や経験を聞くことで、講師の評判や実績についてより具体的な情報を得ることができます。

 

3.講演料や交通費などの予算に合った講師を選ぶ

講演会の予算に合わせて、講演料や交通費などを含めた費用が見込める講師を選ぶことが重要です。

講師のギャラや交通費、宿泊費などの費用が高額であれば、その分だけ予算が削られることになります。

まず、講演に割り当てられる全体の予算を明確にしましょう。

予算範囲を定めることで、講師の候補を絞り込むことができます。

まずは複数の講師をピックアップし、講演料を比較しましょう。

講演料は講師の経験や知名度、需要などによって異なります。

講師の交通費や宿泊費も予算に含める必要があります。

遠方から来る講師の場合、その分交通費や宿泊費がかかりますので、それらを考慮して講演料と合わせて予算を見積もりましょう。

予算に合った講師を選ぶ際には、優先順位を設定することも重要です。

予算内で最も価値の高い講師を選ぶために、講師の経験、専門知識、人気度、相性などの要素を総合的に考慮しましょう。

予算に合わせるために、講師やイベント主催者との協議や交渉を行いましょう。

講演時間の短縮や特別割引、複数回の講演契約などのオプションや割引制度があるかもしれません。

最終的には、予算内で最も適切な講師を選ぶために、講演会に必要な要素を最大限に考慮することが重要です。

 

4.参加者の希望や意見を取り入れる

講演会に参加する予定の方の希望や意見を事前に取り入れることで、より参加者が興味を持つ講師を選ぶことができます。

例えば毎年開催している講演会の場合、開催ごとに次回の適切な講師を選ぶために、講演会後に参加者に向けてアンケート調査を行います。

アンケートを通じて参加者の興味や関心のあるテーマ、希望する講演内容、満足度などを尋ねることができます。

アンケート結果を参考に、講演会の企画や内容の改善に反映させることができます。

また、講演会場に意見箱やフィードバックフォームを設置し、参加者からの意見や要望を収集する方法も有効です。

またソーシャルメディアを活用し、講演会の公式アカウントやハッシュタグを利用して、参加ターゲットとなる方とのコミュニケーションを活発に行いましょう。

ソーシャルメディア上で講演会に対する意見や要望を受け付け、コメントやリプライで対話を行います。

また、シェアしやすい工夫をしてあげることも大切です。

講師が決まってからでも、参加申込書や申込みフォームに、アンケート項目を設定し、参加者の興味や関心のあるテーマ、希望する講演内容などを尋ねることができます。

その内容を講師と共有することにより、講演内容を調整して参加者の満足度向上に繋がるかもしれません。

また講演会中にインタラクティブなセッションやディスカッションを組み込むことで、参加者の意見や考えを直接聞くことができます。

参加者からの質問やコメントを積極的に受け入れ、講演会の内容や進行に反映させることも重要です。

もちろんこれらが、次回講師選定の役に立つことは間違いありません。


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